長らく信頼されてきたセゾンアメックスゴールドの海外旅行保険に、2021年7月から大きな変化がありました。
この変更は、旅行をよくする人やゴールドカード所有者にとっては見逃せない内容です。
従来は、カードを所持しているだけで自動的に海外旅行傷害保険が付帯される仕組みでした。
しかし、制度変更により、保険の適用にはカードでの旅行代金の支払いが必要となる「利用付帯」方式へと変わりました。
この改定により、セゾンアメックスゴールドを含む上位カードの利便性が下がったと感じるユーザーも少なくありません。
いわば、利便性と安心感を兼ね備えていた保険サービスの**“改悪”**と受け止める声も広がっています。
海外旅行保険が改悪?セゾンアメックスゴールドの変更内容を詳しく解説
今回の変更により、海外旅行保険の適用条件は「自動付帯」から「利用付帯」へと変更されました。
これにより、カードをただ持っているだけでは保険は効かず、旅行関連費用の支払いが必要になります。
新しい保険適用の条件(利用付帯)
これまでのように、カードを財布に入れておくだけで保険が自動的に機能する時代は終わったのです。
この変化は特に、セゾンアメックスゴールドのような上位カードを信頼していた人にとっては、まさに“改悪”といえるでしょう。
対象カード一覧:セゾンアメックスシリーズのゴールドやプラチナも含む
今回の変更対象には、以下のセゾンアメックスカードが含まれます。
とりわけセゾンアメックスゴールドカードは、利用者が多く影響範囲も広いと予想されます。
これらのカードを所有している場合、旅行前に保険の適用条件を確認することがこれまで以上に重要になります。
実際に保険を適用するために必要な支払い例
改定後、海外旅行保険を適用させるには、次のような支払いをセゾンアメックスゴールドなどの対象カードで行う必要があります。
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パッケージツアー料金を出国前にカードで支払う
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空港までのリムジンバスや鉄道料金をカードで決済
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海外現地の公共交通機関(電車、バスなど)での支払いをカードで行う
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2022年10月1日以降、タクシー利用料金も保険適用の対象に追加
注意点
対象外項目 | 理由 |
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ホテル宿泊費 | 保険の「旅行費用」としてカウントされないため |
レンタカー料金 | 公共交通機関ではないため適用外 |
なぜ今、海外旅行保険が次々と改悪されているのか?
このような保険サービスの改悪が起きている背景には、コロナ禍による旅行需要の低迷があります。
さらに、保険会社やカード会社がコスト見直しを進めるなかで、補償内容の縮小が進んでいるのです。
セゾンアメックスゴールドだけでなく、他社のゴールドカードやプラチナカードでも同様の傾向が見られ、
業界全体として「自動付帯から利用付帯」へのシフトが進行しています。
セゾンアメックスゴールド利用者が今すぐ確認すべきこと
海外旅行保険が自動的に適用されない今、旅行前には以下の点を必ず確認しておきましょう。
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所持しているカードが自動付帯なのか利用付帯なのか
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どの支払いをカードで行えば保険が有効になるか
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必要に応じて別途の海外旅行保険に加入する
たとえば、航空券やツアーの支払いを対象カードで済ませることで、確実に保険が適用されます。
逆に、現地で現金払いや別のカードを使ってしまうと、保険が適用されないリスクがあります。
最後に:セゾンアメックスゴールドの魅力を活かすために
セゾンアメックスゴールドは、豊富な特典とステータス性を兼ね備えたカードです。
しかし、今回の保険制度の改定により、利用者自身が“使い方”をしっかり理解しないと、その恩恵を十分に受けられなくなりました。
とくに海外旅行に出かける際は、カードを使うタイミングと内容が保険の有効性を左右します。
この改悪をきっかけに、より意識的にカードを活用することが求められる時代に突入したといえるでしょう。